わたくしごと註解

17-18世紀の西洋哲学および生命思想史を研究しています。執筆者については「このブログについて」をご覧ください。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年へ感謝を込めて

瞬く間にすぎてゆく年月を数えることに精一杯で、その中身をすっかり忘れてしまうなんてことにならないように、たまにはこうやって記録を残しておくのも大切なことであろう。

日本ライプニッツ協会第10回大会と『ライプニッツ研究 Studia Leibnitiana Japonica』第5号との紹介

日本ライプニッツ協会第10回大会 2018年11月10日から11日にかけて、石川県金沢市にある石川四高記念文化交流館にて日本ライプニッツ協会第10回大会が開催されました。ちょうど紅葉が美しい季節であり、会場前にある公園でも木々がそれぞれの色に染まっていて…

目覚まし時計を使って朝起きる方法について

朝。 寝坊をするとき、私はたいてい夢をみている。「あれ、夢をみてる場合だっただろうか」と夢中で自問し、重い瞼をこじ開けて時計をみると、予定時刻はとうに過ぎ去ってしまっているのだ。今日もそんな仕方で1日が始まった。 友人たちと本郷でやっている…

手をつなぐということ

小学生の頃、下校途中に追いかけっこをしていて転んだことがある。季節も思い出せないくらい古い記憶だけれども、かすかな記憶をたどると、坂道で転んだ私は、腕を変な方向に曲げてしまいその後数週間のギプス生活を送ったのであった。 成長して転ぶことも少…

「ライプニッツ『形而上学叙説』研究会」の成果と訳

はじめに 2017年1月頃から、中期ライプニッツの主要な著作として有名な『形而上学叙説』の研究会をオンライン(現在は google ハングアウト)で行っている。基本的には、ライプニッツを専門としない人や、さらには哲学を専門としない人に向けた会として行っ…

読書会考 1/5「読書会を考えることについて 」

さいきん読書会に関する話題をよく目にする。それらの議論に一石を投じようなどという気持ちは毛頭ないのだが、私も読書会にお世話になっている一人の人間として少し考えてみようという気になった。 議論へコミットする気がなくても、思惟はつねに状況から影…

温泉雑記:湯田中渋温泉(2018/1/18~19)

「牛に引かれて善光寺参り」という仏教説話があります。牛を追いかけていったら善光寺に辿り着いちゃったというお話でありまして、それもまた仏さまのお導きということになっております。はてさて、仏さまに導かれてなのかどうかはともかく、多くの人々が昔…

読書メモのリンク集

ジャン・グロンダン/末松壽・佐藤正年訳『解釈学』白水社文庫クセジュ, 2018.ジャン・グロンダン『解釈学』 上村忠男『ヴィーコ論集成』みすず書房、2017.上村忠男『ヴィーコ論集成』 戸谷洋志『ハンス・ヨナスを読む』堀内出版, 2018.戸谷洋志『ハンス・ヨ…