釜揚げしらすというのを手に入れた。どうやって食べるのが美味しいのだろうか。シンプルにご飯に乗っけて食べてみた。美味しい。パスタにしても、もちろん美味しい。それで最後に、ピザにしてみることにした。
江ノ島にしらすピザを売りにしている店がなかっただろうか。私の記憶では橋を渡って少し入ったところに、そのようなお店が看板を出していたような気がする。江ノ島といえばしらすだし、そこでピザにされているのだから、間違いないだろう。
さっそくピザ生地を買いに行ったのだが、あいにく薄皮の生地しかおいていない。パリパリの薄皮も美味しいとは思うのだが、気分は完全にふっくらとした耳を有した、あの生地である。まわりを見てみると四種のチーズピザというのが並べられていた。どうやらこれは、ピザ生地にチーズを乗っけただけのシンプルなピザとして売っているらしい。トマトソースが乗っているとしらすには合わないので、その点も確認したが、どうやら大丈夫だ。
チーズピザと、ネギを買う。しらすには醤油とマヨネーズが合う。これは間違いない。チーズが乗った厚めのピザ生地に醤油とマヨネーズを丁寧に塗っていく。塗り終わったらその上にオリーブオイルを少々。そしてネギとしらすを乗っけたら、オーブンでブン!!これでいい。
いい匂いだ。熱々のピザを綺麗な60度に切り分けることができれば、それで完成である。空腹時に、ピザとお好み焼きを切る楽しみは、格別なものがある。早く食べたくても、慎重に、綺麗に。そのあとのテンションに関わるから重要だ。
ピザと一緒にコエドビールも飲んでしまえ。コエドビールとは、埼玉県川越市で作っているビールであり、いくつかのバリエーションがあるのだが、どれも固有の香りを有している。その日の気分で好きな香りを楽しめる。しらすピザには瑠璃を選んだ。味としてはオーソドックスであるけれど、香りは華やか爽やか、口からはすっと鼻へと抜けていく。
ああ、もうすぐ本格的な夏がやってくる。ああ、もうすぐ本格的な夏がやってくる。