わたくしごと註解

17-18世紀の西洋哲学および生命思想史を研究しています。執筆者については「このブログについて」をご覧ください。

2016-10-14から1日間の記事一覧

恋がわからなくても愛着はわかる

「恋がわからない」「好きという気持ちがわからない」 そう言ってくれる人にたまに出会う。もどかしいような、わかってほしいような気持ちになる。だけれども、それよりもまず嬉しいと思う。それは、とても真面目だし真剣に考えてくれていることから出る言葉…

どうしたら名人になれるのか

古今亭志ん朝の落語のマクラに「名人」について述べているものがある。最近は名人ということがよく言われるけれど、本当の名人はいるのだろうか。名人たるには何が必要なのか。そういうことをはなしている。カトリックで聖人に認定されるためには、いくらか…

意識とモナドに関する覚書Ⅱ

ライプニッツの『認識、心理、観念についての省察 Meditationes de Cognitione, Veritate et Ideis. 1984』(GP IV, 422–426)という著作は、認識が曖昧であるとか判明であるとかについて定義付けを行っていることで有名である。 簡単に整理すると、まず認識…