p. 360 から。

日々の雑記。

夜とインク

ブルーブラックのインクだから青でも黒でもない。

夜の空を見てみても、昼の青でも真っ黒でもない。

ペン先で吸い上げたインクを拭き取る紙に浸みこむ夜の空。

インクをこぼした紙に穴を開けて光を透かしてみたらよい。

それは夜だろうか。それともインクだろうか。

私はわからなくなることがある。

「あたかも何かのようである」ということは、一体それであることと何が違うのか。

極限まで類似させたらそれは同じものになるのだろうか。

 

眼鏡にそれを貼り付けよう。

視界いっぱいに夜の空が広がるのが見たい。

できれば星のきれいな夜がいい。