わたくしごと註解

17-18世紀の西洋哲学および生命思想史を研究しています。執筆者については「このブログについて」をご覧ください。

誰か人に絡まれて

追記:酔いながら書いた文章、恥ずかしい。

終電間際の電車に乗ってのんびりしていた。乗客は各駅ごとにいくらか入っては出て行く。そのうちの入ってきた若者が僕にぶつかり、何か一人でブツブツ言っている。

ぼくは勇気を出して「何ですか?」と聞いてみるが彼は答えない。

しばらくするとその若者が怒りに震えながら近くの手すりを蹴り殴りはじめた。さすがに周りのお客さんも怖がっているし、ぼくに原因がありそうなのは明白なので声をかける。「どうしました?」

彼は僕の首にパァンと手を絡ませ、いわゆるヘッドロック的な体勢になった。突然でびっくりしたが、たしかにそうしてきたのである。僕の直感は「この人はやばい」ということを告げており、ただひたすら喧嘩を避けるのみである。

すると何かをわかってくれたらしく、「おぅおぅ!まぁ仲良くしよう」と。ところが、次の一言がどうも聞き捨てならない。「最近は中国人が多くて意味わからんからな」みたいなことを言う。

まてまてと。僕の友達にも中国の人はいるが、決して悪い人ではない。むしろ好きなくらいだ。反論するが、取り合ってもらえない。思いがけず、世の中の偏見に出会ってしまって少しだけ悲しかった。

そんな夜である。ちなみに、終電は逃したので隣の駅から歩いて帰ることになった。